現実とフィクションの間で 医療ドラマを参考にする際の注意点

医療ドラマを参考にする際の注意点

医療ドラマでよく見られるのが、医師と看護師が親しく会話をしているシーンではないでしょうか。
ときには患者の治療の方向性について対立したり、恋愛へと発展したりします。
そのため、視聴者はハラハラドキドキ、胸をときめかせることもあるでしょう。
これから看護師を目指そうと考えている人の中には、医療ドラマを参考にしている人もいるかもしれません。
このようなシーンがあると、医師とのコミュニケーションを意識してしまうこともあるでしょう。
しかし、実際の医療現場では医師と看護師が個人的な会話をしたり、意見を対立させたりすることはほとんどないと言えます。
その理由として、看護師の役割は医師をサポートすることが挙げられるでしょう。
看護師は、医師ではなかなか聞き出せない患者の症状を会話で聞き出し、そこで得た情報をもとにアドバイスをすることです。
医師の指示もないのに、治療方法に口を出すことは現実的ではありません。
また、医師と対立をしていては現場の空気が悪くなり、患者の治療に影響が出てきてしまいかねないでしょう。
医師も看護師も忙しいため、頻繁に談笑することもそれほど多くないです。
医療ドラマを参考にするときには、現実との違いを知っておくことがなによりも大切となります。
看護師が主人公の医療ドラマでは、看護師が患者の病に対して治療法を探すことがあるでしょう。
そのほか、医師の間違いを指摘することもありますが、実際にはそのような活躍はほとんど考えられません。
看護師を目指すときには、現実と医療ドラマの混同に注意しましょう。