現実とフィクションの間で 医療ドラマと実際の看護師の違いについて

医療ドラマと実際の看護師の違いについて

医療ドラマはフィクションの話なので、設定が実際の医療現場と異なるのは当然と言えます。
医療ドラマは面白さやインパクトを重視した構成が多く、誇張表現や実際にはあり得ない展開になることも珍しくありません。
その一方で、人気のある医療ドラマの場合は、その設定があたかも実際の医療現場と同じように誤解されることもあります。
特に看護師の設定は荒唐無稽なものが多いため、医療ドラマに影響された人が看護師に迷惑をかける可能性は否定できないでしょう。
医療ドラマにありがちな設定として、医師との対立があります。
同じ医療従事者でも医師と看護師の仕事内容は方向性が異なるので、実際に大規模な対立に発展するのはあり得ない話と言えます。
また、看護師が入院患者と恋愛関係になる設定も、ドラマだからこそ成り立つのが現状です。
看護師は何人もの患者を相手にする仕事なので、非常に多忙な状況にあります。
そのため、特定の患者だけに思い入れを抱く余裕はほぼないでしょう。
同様の理由で、見舞客として訪れた親族や友人に恋心を抱くのも、医療ドラマにありがちな展開です。
しかし、実際の医療現場では患者の容態など、医療に関する事柄を話すのが一般的でしょう。
恋心を抱くほど、深く込み入った話をすることはほとんどあり得ないと言っても過言ではありません。
反面、医師と看護師が恋仲になるのはドラマに限らない、医療の現場あるあるな話です。
職場環境が同じなので考え方や価値観が似通ったものになり、お互いに相手と打ち解けやすくなるのが大きな理由となります。